わたあめちゃんのお墓

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深夜、右腕がカッターやライターを持つ

いつものように彼氏と通話していました、夜。気づけば彼の口数が少なくなっておりました。わたしは、なにか気に障ることを言ってしまったのではないかと、ひどく不安になりました。必死で呼びかけるも、応答はございません。やっと声が聞こえたと思ったら、今✕✕のピークだと言われました。上手く聞き取れず、聞き返したものの、返事はなく、わたしはひたすら不安になりました。なんのピークだろう、怒りかな、なにかしら不快感だろうな。わたしは、なにも、わたしが彼に与えたなんらかの不快な感情によって、彼に嫌われてしまうことを恐れたわけではありません。こんなことではまだ、彼がわたしを嫌いになるに足らないので。そうでなくて、わたしが彼を嫌な気持ちにさせてしまった、幸せでなくしてしまった、そのこと自体が、とても苦しかったのです。わたしは、彼にとって幸せなだけのものでいたかったのです。
耐えきれず、「きっていいよね」とツイートした後で通話を切りました。そして再びそのツイートを目に入れたとき、腕を切ることを思いつきました。彼からは切らないでほしいと言われていましたが、思い立ったら切るほかありませんよね、そのときに止められたら別ですけれど。わたしは浅い切り傷がたくさん並んでいるのを見るのが好きなので、そのように切っている箇所が左の二の腕にございます。いつものように、治りかけのそこを切ることにいたしました。ちょうど、こないだ新しいカッターを購入したばかりでしたので、それで切ったのですが、とても痛い。つらさのあまりに切っているわけではなかったので、痛みは恐らく人並みに感じました。しかし、そんなことでやめるわけにはいかなかったので、我慢して何ヶ所も切り続けました。連続して切らないと、血が滲んできて刃物に血が着いてしまうので、考える間などありません。そうして切っているうちに、歯止めが効かなくなりました。いつものことですが、切っても切っても足りない。今日はいつもより血がダラダラ出ましたが、それでも足りませんでした。切って血が十分流れるのを待つ間、彼に病んでるように見せかけたLINEを計30件ほど送りました。電話もかけましたが、応答がなく、無慈悲にも切れてしまいました。早く起きてほしかった、そして止めてほしかった、やさしいことばがほしかった。もしくは、失望していても構わなかった。しかし、彼は眠ったままだった。或いは、起きてはいたけれど、それでいて敢えて無視していたのかもしれません。わたしは止めてほしくて、わるいことをしているのだと叱ってほしくて、他の人にもLINEを送りましたが、返信はありませんでした。そして、疲れて動けなくなるまで切り続けました。

これは全く真偽のわからない、わたしが勝手に推測しただけの話なのですが、きっと、切ってほしくないと言われていなければ、切っていなかったような気がします。試し行為のようなものなのでしょうか、わかりません。でも、なんとなく、そんな気がするのです。わたしの意思で切っているわけではないので。また、切ってほしくないと言われたことで、余計にセルフハームに対しての罪悪感や嫌悪感は大きくなり、刃物を肉に当てるわたしを憎まずにはいられなくなりました。傷を作って困るのはわたしだと分かっているし、この行為がわたしをいとしく思ってくれる人たちを傷つけるものだと分かっていたのですが、それでも切るのをやめられない、自分の自制心の無さも、かなしかった。
わたしは、わたしに自傷行為をやめてほしいと言った彼を責めたいわけではありません。むしろ、自傷行為を許容されてしまう方が、わたしのことなんてどうでもよくて、わたしがなにをしようと構わないと思われているようで嫌です。それに、わたし自身も、いつかはこんなことをしないで生きていけるようになりたいし、それはできるだけ早い方が良いと思っております。ですから、くれぐれも誤解はしないでくださいね。