わたあめちゃんのお墓

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無神経

「ダイエットしなね」
とても何気なく言われました。わたしは恥ずかし‘そう’に笑いながら頷きました。

薬を飲んでいたら10キロ太ってしまいました。60キロにさしかかろうとしてきて、さすがに嫌だったし、服が着れなくなりそうだったので独断で服用を辞めました。再発のリスクよりも体型維持のほうが重要でした(維持できていませんでしたが)。
服用をやめたら見る見るうちに痩せていきました。ウエストは緩くなっていったし、ベルトの穴も4つほど移動しました。ガラスにうつる脚もそれほど醜くなくなりました。それでもまだ許容範囲にすら戻りません。
ダイエットを勧められたあのときは、既に今とそれほど変わらない状態だったはずなのに、それでも太いと判断されてしまいました。食後だったからなのでしょうか。わたしは今まで、小顔だとか細いとか可愛いとか言われて生きてきたので、どういうふうに受け答えをすべきなのかわかりませんでした。
その後、ふとああいうふうに言われたことを思い出しては度々不愉快な思いをしていましたが、ある時点で気づきました。嘔吐生活をすれば嫌でも痩せられますよね。3日ほど食べた直後に喉奥へ指を突っ込んで吐くことを続ければ拒食症になるらしいです。わたしも痩せられるし、彼も軽々しくした自分の発言で女性をそんな状況にさせてしまった罪悪感に苛まれつづければいいと思いました。まあ、吐き気を我慢しながら食事をする苦しみも、食べ物を吐いてしまうことへの罪悪感も、一日中続く吐き気に耐える辛さも、身をもって知っているのでやりませんけどね。
次に別の人からダイエットしろと言われたら嘔吐生活、はじめましょうかね。